厳選されたレーシック
毎日遅くまで残業する姿は、単に効率の悪い人(仕事のできない人)だと思われてしまうだけです。
リーダーシップの発揮だと思って自ら先頭を切って走っても、その後ろ姿を誰も頼もしいとは思いませんし、普段の意思疎通のないところでは、誰もそれについていこうとはしないでしょう。
マネージャーの中には、「私は部下とのコミュニケーションをけっこうとっているよ」とおっしゃる方がいます。
ですが、話しかけるのは部下に不満があるときだけ、というケースが多いんです。
これでは、部下は上司を遠ざけようとするだけでしょう。
こうなると、部下との信頼関係が生まれないため、共同歩調がとれずに仕事が捗らない。
だから、自分が頑張らねばと残業を繰り返す。
ますます部下からの信頼を失う……。
そういった悪循環に陥ってしまうのです。
アメリカ人部下が残業をしないのは怠惰のせい?一方、日本人駐在員はアメリカ人のスタッフ(部下)をどう見ているのでしょうか。
定時になったらさっさと帰宅する彼らを、多くの日本人駐在員はにがにがしく思っています。
「自分たちは毎日夜遅くまで残業しているのに、彼らは平気で帰宅してしまう。
なんてレイジー(怠惰)な連中なんだ」と。
しかし、駐在員が行っている残業の中身はというと、日本本社に提出する業務リポートや月例報告書の類(つまり、日本語で書く書類)がほとんどで、アメリカ人スタッフが一緒に残業してまでかかわるような内容のものではありません。
それに、こうしたリポートの資料づくりなどは、たいていの場合、定常的・定期的な仕事としてアメリカ人スタッフはきちんと業務時間内でやり終えているのです。
彼らはむしろ、割増賃金が発生する残業をしないですむこと(役割として与えられた仕事を時間内でやり遂げること)を、会社への貢献だと考えています。
もし、ほんとうに残業が必要な仕事があるなら、残業を指示するのはマネージャーの権限ですから、彼らにそれを命じればいいのです。
なのに、「いちいち説明するより、自分でやるほうが早い」などといって、指示すべき残業まで自分でかかえ込み、その一方で「レイジーな連中だ」と不満を募らせるのは、自分のマネージメント能力のなさをアメリカ人のビジネス慣習に転嫁しているだけではないでしょうか。
必要なときにこの種の指示ができないのも、普段の会話が十分なされていないことの結果だといえるでしょう。
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